「バランスのいい食事」で本当に2型糖尿病を予防改善できる?

栄養バランスについて説明する管理栄養士

バランスの良い食事で糖尿病は防げるの?

「バランスの良い食事が大事」「主食を中心に、主菜・副菜とバランスを考えて食べましょう」「糖尿病だからといって食べてはいけないものはないんです、大事なのはバランスです」

耳にタコができるほど聞かされる「バランスが大事」という言葉。よっしーも自分が妊娠糖尿病になる前、フィットネス指導者としてお客様にパーソナルトレーニングや栄養指導を行っているときは連呼してました💦

日本人の糖尿病患者のうち95%がいわゆる「生活習慣病」と言われる2型糖尿病です。生活習慣病という言葉からは、何となく↓↓↓こういう人だけが2型糖尿病になると思いますよね…

でも、誰よりも「バランスの良い食事」を心がけて運動も人の2倍以上は行っていた私は妊娠したとたんに妊娠糖尿病になり、産後はいつの間にか2型糖尿病に移行してしまいました。

その間は玄米・みそ汁・秋刀魚やサバの塩焼き・ほうれん草のおひたし・納豆・果物みたいな食生活を続けていたのに。ああ、糖尿病発覚の3年ぐらい前からはマイタケを毎日1パック食べてましたっけ💦

フィットネスクラブのお客様は若い女性が多くて、糖尿病のお客様はほとんどいらっしゃいませんでした。だから自分も深く考えたことは無かったのです。なぜバランスの良い食事にも関わらず発症してしまったのでしょうか。

 

にゃご
にゃご

好きなだけ飲み食いしている人が2型糖尿病になるのは分かるよ。だけどどうして??

よっしー
よっしー

私は父からの遺伝があるのは明らかだわ。妊娠前は運動しまくりでギリギリなんとか糖尿病を発症せずに済んでいたのかも…

 

バランスの良い食事で血糖値は抑えられるのか?

どうしたら2型糖尿病を予防したり、発症しても改善することができるのでしょうか?インスリン注射でおなじみのサノフィ様が運営するサイト「DM TOWN」から、糖尿病予防について書かれた文章を引用します。

 

食事療法の基本的な考え方は、カロリー(エネルギー)を必要以上にとらないようにすることです(必要量以上のカロリーの摂取は体にとって害となります)。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の十分な能力は回復されます。 ですから、食べすぎや、インスリンをより多く必要とするメニューに気をつけた食事内容が糖尿病治療にはとても効果的なのです。

 

うーむ…「インスリンをより多く必要とするメニューに気をつけた食事内容が大事」だというのは分かりますが、それがなぜ「バランスのとれた食事」なのかが分かりませんね。

 

 

ものすごーーくたくさん食べて糖尿病になった方は「バランスの良い食事1人前」にするだけでもすい臓の負担が減って血糖値が改善するのは分かりますけど💦

でも大食いではないのに2型糖尿病になった方は、そもそも「1人前の量」でも十分に多すぎるのですよ。もともとすい臓のβ細胞のキャパシティにはかなり個人差があります。

たとえ100人中90人が「茶わん1杯の玄米ご飯ならセーフ」だとしても、自分が残り10人の中のひとりなら自分には意味がないことだと思いませんか?

「自分が指導してる患者さんたちの100人中90人はこの食事で大丈夫なんだ!」と言って、残りの10人を切り捨てるのが現在の食事指導と言うしかありません。切り捨てられた10人はどうすればいいの?

 

バランスの良い食事で救われない人を救う糖質制限食

残念ながらよっしーの場合、若い頃からずーっと玄米を中心とした和食にしていたのに結局、2型糖尿病の発症を防ぐことはできませんでした。

糖尿病発覚の3年ぐらい前に「神食材」マイタケにすっかりハマり、1日1パックを昼と夜に分けてずっと食べていてお腹の調子も良くてよい感じだと思っていたんですけどねぇ💦

4年前に糖尿病性ケトアシドーシスで入院した時も、カンペキに栄養バランスが良いはずの病院食しか食べていないのに血糖値は爆上がり!医師や看護師さんに訴えても「うーん…どうしてかしらねぇ…」としか言われなかったです。

日本糖尿病学会の評議員の先生も医師の集まりで「バランスには科学的根拠があるわけではない」「糖質制限をしてもらっても構わない」と発言なさったぐらいです。

 

 

上は歯科医の吉岡秀樹先生の動画です。吉岡先生は糖尿病ではないはずですが結構血糖値が上がるんですね💦別にバランスの良い弁当が悪いというわけではなく、こんな風に血糖値が上がる方もいらっしゃるということです。事実として。

バランスの良い食事は、それまであまりにも偏った食事(菓子パン3個とジュース、アイスとか)をしていた方にはきっと効果があるはずです。でも、そうではない方にはほとんど効果がない場合もあるのですね。

よっしーは初めて糖質制限の本を読んだとき「これは糖尿病の父には良いかもしれないけど、私のようなまだ健康な者には良くないんじゃないかしら」と思いました。←実は当時すでに発症していた可能性が高いんですけど💦

でも玄米食とジム通いを続けていたのに糖尿病が悪化しました。糖尿病と診断される前の年は、何年かぶりにまたジムでフィットネス指導のパートを再開したところだったんですけどね。

 

管理栄養士さんもあまりわかっていない!?

また一昨年、病院で糖尿病教室があったので話のタネに参加してみました。

そこで管理栄養士さんが「主食もバランスよく食べましょう」とおっしゃったとき、糖尿病の男性が「ご飯を食べると血糖値が上がりますが、なぜ食べないといけないのですか?」質問なさいました。←超GJ!!

するとまだ20代の若い管理栄養士さん、言葉に詰まりながら「確かに血糖値は上がりますが、ご飯は食べてください…でも医師が糖質制限してもいいと言ったら、してもいいです…」と何とも歯切れの悪い返答でした。

きっと、栄養学の教科書には「主食を中心にバランスよく食べましょう」とは書いてあっても、なぜ主食を食べないといけないのか科学的なきちんとした説明はされていないのだろうと想像します。

 

 

主食を抜くとケトン体が増えてケトアシドーシスになる、と説明されているとかいないとか聞いたこともありますが、インスリンの作用が保たれていればケトーシスになっても危険なアシドーシスにはならないということをご存知ない方が多いのでしょう。

でも「医師がいいと言えば糖質制限してもいい」ということだったので、ちょっと安心しました♪匿名のアンケートでは、医師の6割は糖質制限肯定派だそうです。

よっしーが栄養学や運動生理学、筋トレについて勉強したのはもうかなり昔の事。昔の常識はどんどん変わっていきます。これから、栄養学の教科書もちょっとずつ変わって行くかもしれませんね。

「バランスの良い食事」で救われる方もいますが、そうではない方もたくさんいらっしゃいます。だからこそ糖質制限を始め、複数の選択肢があってしかるべきだと思うのです。

 

にゃご
にゃご

選択肢が多ければ、それだけ救われる人も増えるんだもんな。1つの方法しか認めないで、それで効果がない人を切り捨てるのはひどいと思うぞ。

よっしー
よっしー

そうよ、たまたま効果があった人はいいかもしれないけど切り捨てられた人はたまったもんじゃないわ。すべての方が自分に合った方法を見つけられますように。

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